高齢者向け「楽しい音楽レクの作り方」講座を開催しました。
デイサービスや特別養護老人ホームなどの介護施設のレクリエーション担当の方、 公民館・自治会の高齢者サロンのボランティアの方、地域包括支援センターの介護予防教室担当の方などが17人参加してくださいました。
現場経験豊富なライトハウスアンサンブルが講師です。
鈴木玲子(日本音楽療法学会認定音楽療法士)
前島由美子(日本音楽療法学会認定音楽療法士)
稲垣憲治(音楽イベントプランナー)
講座の様子を一部ご紹介します。
前半は、「歌唱のポイント!」 です。
- 歌詞カード
手持ちの歌集よりも、模造紙に毛筆で書いて前に貼る方が、顔が上向きになるので声が出しやすく、全員が同じ方向を向いて集中できます。
- 指し棒のポイント
指し棒は、歌に合わせて、静かに動かす。
歌いやすくするために指していることを常に意識して、横の人にも見えるように
立つ位置や身体の向きを変える。
前奏や間奏など、歌のないところでは、次の歌詞は指さない。
「どうぞ」などと声をかけて歌い出しやすいようにリードする。
指し棒を持っていない方の手も休まず、リズムをとるなど有効に使う。
参加者の方を向いて、一緒に楽しんで歌う。
歌詞を覚えるコツを伝授してもらった後、
「知床旅情」「憧れのハワイ航路」「夏の思い出」の
3つのグループに分かれて、実際に歌いながら歌詞指しの練習をしました。
音楽レクのテーマを決めて、話しの運び方を考える練習です。それぞれのテーマを発表して、人気投票をしました。それぞれ個性があって面白い!
後半は、「楽器活動のポイント!」です。
100円ショップで購入した鈴も工夫次第で、幼稚な感じがしないようにできます。
例えば、「しゃぼん玉」を歌いながら、「飛んだ」の部分だけ鳴らし、最後は大きく腕を回して、フィニッシュを全員でバッチリ決めると気持ちがいいですね。
次は、2つのグループに分かれて、タマゴ型マラカスとサウンドシェイプを交互に鳴らします。これも、最後を全員で決めて終わります。
楽器を交代してやってみます。
何といっても、リードする人自身が、心から楽しむことがポイントです!
次は、しゃもじを2つ手に持って、お隣の人とコミュニケーション!
次は、日本手ぬぐいを使って、歌いながら腕の体操。
お手玉を使って「握力強化」、
2曲を交互に歌って集中力を維持したり、
歌いながら示した数だけ手をたたく脳トレゲーム的なものなど、
たくさんの種類を実際に体験しました。
これは、ペットボトルを切って作ったマラカス。
中には、ビーズや木の実やボタンなどが入って、さまざまな音色が楽しめます。そこがドコボコしている炭酸系のペットボトルがお勧めです。 握りやすいように底を上にして逆さにして、細い部分を持って振ります。
この時は、CDで音楽を流して、じっくり聴きながらマラカスを振るのがポイントです。
このように、楽器が弾けなくてもこんなにいろいろなことができるのですね。
ここで、すべてご紹介しきれないのが残念です。
身の周りにあるものを使って、コミュニケーションをとりながら、楽しくレクリエーションを進めるポイントを学びました。 今日の学びを、日頃の音楽レク活動に活かしていただければ嬉しいです。
この楽しい音楽レクの作り方のポイントを、デイサービスなどの介護施設の若いスタッフさんにもお教えできれば、本人のモチベーションアップにもつながると思います。
ぜひ、こちらからお気軽にお問い合わせください。