本日、ひとつ目ののテキストは、
萩原朔太郎「貝」です。
桜貝、角貝、青貝、ホタテ貝の写真を見ながら、螺鈿へと話題が広がりました。
海の近くで育った方もいらして、
「天気の良い日は、空の色が青いから海も碧いのよ。」
と教えてくださいました。
リズミカルな詩なので、手拍子や足踏みをしながら読んだり、グループに分かれて輪読したり、いろいろなパターンで読みました。
貝
萩原 朔太郎
雨のふる日のつれづれに
海でひろった桜貝
つの貝青貝ほたて貝
大貝小貝のいろいろを
まどにならべて遊びましょう。
一つ一つの貝がらに
海のにおいがのこってる。
耳をあてればこうこうと
なみのとどろくもの音が、
ほのかにとおくきこえます。
雨はしとしとまどのそと、
おもいはとおい海の空。
いっしょに遊んだともだちの
こいしいかたみもとりまぜて
いそのにおいのなつかしく
大貝小貝桜貝。